yukimohu’s blog

MMD配布物の規約と備忘録置き場です

MMDでライブ風動画を作る時の小技まとめ



こんにちは、ゆきもふと申します。
今回はMMDでライブ動画を作るにあたって、
自分なりに工夫した事を書きたいと思います。
(MMDの基礎知識がある事を前提に書いていますので、基本的な事については他の講座動画などをご覧下さい)

参考までにうp主のPCスペックは以下のものになります。
win7、32bit、corei5、メモリ4GB、GeForceGTX650
2010年に購入した物なので決して最新のものではありません。


【ライブ動画といえばモブ】

ライブ動画でお馴染みのサイリウムを振る観客は、針金PのMikuMikuMob(以下MMM)で
生成しています。ページTOPに貼ったライブ動画では、アリーナ部分に36440人の
サイリウムのみのモブを配置しています。

このモブがとにかく重いのです。数が増えればその分、重くなります。
参考までに我が家のPCでは、MMDで何も読み込んでない状態で200fps、
36440人モブを読み込んで80fpsまで下がり、サイリウムを発光させる為に
そぼろさんのAutoLuminousを読み込むと40fpsまで下がります。

これにモデル、ステージ、モーション、カメラ、その他エフェクトを読み込むと、
場合によっては1fps以下になりMMDが落ちる事もよくある事です。

こんな低fpsじゃライブ動画なんて作れない!
少しでもPCへの負担…主にエフェクトに頼らずそれっぽい映像を作るために編み出した、
焼け石に水とも言える苦肉の策が以下になります。


【ステージのテクスチャを暗くする】


暗く、というか真っ黒です。

実際のアーティストのライブ映像を見ると分かると思いますが、
真昼の屋外ライブでない限りステージ以外は真っ暗で、
サイリウムの光だけが浮かび上がっている事がほとんどだと思います。
(リアルさを追求しないのであれば暗くする必要はありませんが…)

エフェクトで広域を暗くするにはフォグなどを使用しますが、ステージのテクスチャを
黒く塗りつぶした物に差し替えました。
どうせ遠くの物なんてDOFでぼかして、カメラを振り回せばほとんど見えません。
テクスチャの色替えの他に看板や外野のネットやポールなど、
カメラに映りこんだ時に画面がうるさくなるようなや物や、ホームベースなど
そもそも映らないものは材質そのものを削除しました。

ちなみにMMMで動くモブを配置しているのはグラウンド部分だけです。
最新のMMMでは高低差のある場所にもモブを配置するマスク機能があるのですが、
何度やっても上手く生成する事が出来なので諦めました。

そこで球場ステージに備え付けの観客テクスチャを上の図のように変更し、
PMDエディタで反射強度を100以上に設定する事で、色の付いた部分だけが
AutoLuminous光るようにしました。

これでスタンド席全てにサイリウムを持った観客がいるように見えます。
(この時点で使用してるエフェクトはAutoLuminousのみ)


ついでにスタンド席全周囲に72個のボーンを仕込んで動かせるようにしたので、
これによって動画の間奏部分のウェーブと、(カメラが激しいので分かりませんが)
スタンドの観客も終始上下に縦ノリする事が出来るようになりました。

これらの改造はPMDエディタとイラストソフトがあれば比較的簡単に行えます。
(ステージの改造については配布者様が提示している規約に沿って行って下さい)


【パーティクル系エフェクトも出来るだけ使わず編集段階で合成する】

ライブ動画の主なシーンで使用してるMMD用エフェクトは以下になります。
HgSAO_v001、o_Monochrome、AutoLuminous4、XDOF、
PostRimLighting、Light v2.00

最小限に抑えたというか、これ以上増やすとPCが悲鳴をあげました。
o_Monochromeも彩度を落とす為に使用しただけなので、
必要無かったかも
しれません。

動画内のレンズフレアや終盤の爆発、紙ふぶきはAVIutlで合成しています。

ニコニコモンズなどでフリー素材を借りても良いですし、配布されているAVIutl用の
プラグインやスプリクトを利用
すれば自分で作る事も出来ます。

Diffusion系のぼかしや、影だけをMMDで出力して合成したり色味を調整したりするのも、
エフェクトではなく動画編集ソフトで行う事でMMD上でのfpsへの負担を軽くする、
ひとつの方法になります。


【3・カメラについて】

ありがたい事にカメラモーションが臨場感が出ていて良いと言って下さる方がいまして、
自分なりに気を付けている事を書きたいと思います。

普通のダンス動画のようにライブ動画の場合も、ついつい素敵なモデルさんばかりを
映したくなりますが、広域で会場全体を映すカットを入れないと、そこがどのくらいの
大きさの会場なのか、そもそもライブではなくTV局でのスタジオ収録なのではと
見ている方に思わせてしまうかもしれません。

私の動画でいうと冒頭の上空からのこのカットだけで、会場の規模と観客動員数が
一目で分かると思います。

その他にモデルと観客席を同時に映す事で会場の一体感を伝えたり

いっそモデルは映さずに観客席が盛り上がってる様子だけを撮ってみる事で、
会場の熱狂みたいなものが伝えられるかもしれません。
観客(モブ)もライブを盛り上げる為の重要な脇役ですので、
せっかく配置したのであれば積極的に利用しないと勿体無いですね。

後はDVDや動画サイトなどで実際のライブ映像を見ると、
カメラやライティングの
参考になりますのでオススメです。

MMDから出力したAVIの容量を抑えたい】

この項目はライブ動画とは関係無いですが、MMDで動画を作る時にお役立ちなので
とりあえずこちらオススメ。

知ってる方には今更感ありますが、これを入れる事でMMDやAVIutlなどから
AVI出力をする際に画質を落とさずファイルサイズを小さくする事が出来ます。

ちなみにTOPで貼ったオマケ付きのライブ動画はこちらのコーデック使用で
AVIの状態でも5.47GBしかありません。
普通に非圧縮で出力すれば50GBかそれ以上になると思いますので
AVIutlで編集するにしても軽いに越した事は無いのでオススメです。




以上、ライブ風動画を作る時の小技を駆け足でまとめてみました。
正直、お役に立つ内容かどうかは分かりません。
PCのスペックが化け物クラスであれば、改造とか面倒な事はせずに
エフェクトも
バンバン使ってしまえば良いと思います。
その方がきっと楽です。
でもそれなりのスペックでも大量のモブを並べてライブ動画を作ってみたいと
思っている方の、一助にでもなれば幸いです。^^